仕事の幅を広めるために服を買ったらビックな案件が舞い込んだ話
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仕事の幅を広めるために服を買ったらビックな案件が舞い込んだ話

いいねを押すと、ランダムに名言が飛び出てくるよ!

読み切りの漫画を1人描き切った私は、息切れしていた。

韓国発祥の縦長でオールカラースタイルの漫画で、ページ数でいうと40ページくらいある。締め切り2週間前にネームを大幅に直し、スタートが遅れたものの、ギリギリ期限内に提出することができた。

「はあ、はあ」

走ってもないのに、息切れし、ヘトヘトだった。ここ、1週間はろくに食べてないし、ろくに寝れてもいない。寝ても覚めてもこの読み切り漫画のことで頭がいっぱいだった。

それが、ようやく終わったのだ。

怒涛の2週間。頭がおかしくなりそうだったが、描き切った。初めて、一つの作品を最後まで、描き切ったのだ。

2割ほど納得がいかないが、あまり突き詰めてもキリがないので、とりあえず今までで一番納得のいくもので出した。余力があれば、SNS用に投稿するものを少し修正しようかと考えている。

納期の朝、その読み切り漫画のファイルを順番に並べて、間違いがないか確認し、送信ボタンを押した。

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———終わった。

ひと息着いたところで、母から電話がかかってきた。

「服買いに行きたいんやけど、一緒に行かん?」

休みたい気持ちもあったが、息抜きになるかと思いお供することにした。

「SOGOでいい?」

SOGOか…高いからららぽとかがいいんだけどなぁと思いつつ、めんどくさいから、「いいよ」と言い、SOGOに行く事に。

うちの母は150cmくらいしかなく小さいサイズのお店にいかないと合う服がなかなか見つからないので、いつもSOGOにある小さいサイズのお店に行く。

そんな私も、154cmしかない。(重盛さと美ちゃんと田中みな実さんと同じくらいやで。←なんの情報w)

最初に入ったお店は、23区。母のお気に入りのお店だ。

私も23区でコートを買ったことがある。(綾瀬はるかちゃんが「天国と地獄」というドラマで着ていたから速攻買いに行った)まあ、そんなことはどうでもいいとして、母が色々と服を物色している間に、ふと目に留まったお店がある。

ANAYIだ。

これ、読み方分からなくて、「あな…あな…やいゆえよ…あない…か」と考えていた。じっとお店の方を見てしまったので、店員さんと目が合った。スラッと背が高く、真っ白な肌にヒラヒラとスカートをなびかせペコっとこちらに会釈し、ゆっくりと歩いて行った。

なんだか彼女に吸い込まれるような感覚を覚えた。

「私もあんな服を着てみたいな…」心の中でそう思ったものの「でも似合わないしな…」と目を逸らすと、母が気付いたように、「ANAYI見てみる?」と誘ってきた。こくりと頷き、お店に、入ってみた…

「ここ、高いよ」

ふふふっと笑いながら母が耳打ちしてきた。「先に言えよw」と思いつつ、服を一着一着、『拝見』させていただいた。

入ってすぐに可愛いと思った服が、薄手のネイビーのセーターで、首回りと袖周りに細いベージュのラインが入っていた。そして、スカーフ見たいなネクタイみたいなものもついていて、それが抜群におしゃれ。なんか客室乗務員みたいなデザイン。おしゃれ。

「こちら、ご試着なさいますか?」

先程のお姉さんが来た。

「あ…可愛いなと思って。」

「ありがとうございます。こちら秋の新作で、デザインも以前のものだとラインがもっと太めだったんですが、細くなってよりスタイリングしやすくなったと思います。」

「確かに細いラインの方が好きかも。」

試着してみようかなっと言うと、お姉さんが笑顔で試着室まで案内してくれた。

いつも行くプチプラのお店の試着室とは違って、結婚式の控え室見たいなおしゃれで広い空間が広がっていた。思わず「うわぁーーーお!すごいおしゃれ!」と目をぴっかんぴっかん光らせてお姉さんの方を振り向いてしまった。

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お姉さんは微笑んでくれて、ありがとうございますと喜んでくれたが、アラサーの反応じゃないなとふと思って恥ずかしくなった。

戸を閉め着替えてみた。まず、このトップスのニット。肌触りがなんとも柔らかい。服が肌に触れているはずなのに触れていないようなフワッとした感触。そしてスカートも作りがしっかりしていて、シワになりにくそうだし、デザインはシンプルなものの、形がすごく綺麗。背が低い私が履くと大体しっくりこないのだけれど、全然変じゃない。むしろ、足やお尻のラインががすごく綺麗に見える。

着心地が良すぎて感動していると、ドアの外から、「いかがでしょうか?」と優しいお姉さんの声がしたので、慌ててドアを開け、外に恐る恐る出た。

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「ドドドドどどうでしょうか」

「とってもお似合いですよ!」と、お姉さん。

「あら、意外に似合ってるね」と、失礼な母。

鏡をまじまじと見て見ると、そこには、中身は確かに私なのに、服のおかげで、お高い人(いい意味で)に見える自分が立っているではないか。なんか、失礼ながら、ユニ○ロとかG○では感じたことのない高揚感を覚えた。

「なんかすごい高貴な人に見えるんだけど…!テンション上がるね」

「可愛いお洋服を着るとなんだかワクワクしますよね。特に今、大変な世の中でなかなか外で人に会う機会も減ってるので、お洋服だけでもいいものを着てモチベーションを上げているというお客様もいらっしゃいますよ。」

「そ、そうなんですか」

なんかわかる気がする。いつもきったねー安いボロボロの服をテキトーに選んで着てるから、尚更気分が爆上がりだ。普段は家で働いているので、パジャマで仕事することもあると言うのは内緒だよん。

「こういう服を1セット持ってた方が良いんやない?いつ何どき偉い人に合うか分からんし。その時焦って買うよりも、いいなと思った服があったときに買って持っておいた方がいいんやない?」と、母が言った。

確かに、欲しいと思ったときにいい服が見つかるとは限らないし、焦って買うよりも余裕のあるときに買っておいた方がいいかもしれん。去年、友人の結婚式の時も慌てて買いに行ってサイズとか好みとか合うものがなくて結局妥協して買ったのを思い出した。

「確かにそうやね…でも、その、偉い人ってどんな人やねん(笑)」

「なんかの社長さんとかさ、あ、ほらこの前お会いしたっていう社長さんとか、もしかしたらテレビにまた出るかもしれんやん?」

「…」

「こういうのは形から入るんよ。そうやってモチベーションを上げていれば、絶対そういうチャンスが来るから。大事よ〜」

母の誘惑により買いたい欲が増し増しになったものの、さっきお店に入るときに母が囁いた「ここ、高いよ」という言葉を思い出し、恐る恐る値札をひっくり返してみた。

2点で6万円。

「たっっっか!」と心の中で叫び、また揺らぐ私の心。

「まぁ、無理はしなくていいし、お財布と相談したら?」

そう言われると迷う…うーん、、、と悩んでいると、

「でも、ママはこう考えるよ。普段着る用の安い服は消費、○urberryとかGUC○Iとかのブランドものは浪費、こういう百貨店で買うようなちょっと高いけど、質の良い服は「投資」ってね。」

「なるほど」

「ボロボロの服着て来られるより、きちっとした服を着てる人の方が第一印象が良いし。最初の印象って大事で、結構残るんよね。仕事の打ち合わせとかいくならペラペラの服着るよりきちんと小綺麗にしていくべきだと思うけどね。」(※あくまでも母個人の意見です。)

「なるほどなるほど」

「先程、鏡を見られたときに、お客様がすごくテンションが上がったと仰っていましたが、そう言う気持ちって大事だと思うんですよね。お洋服ってワクワクさせてくれるし、持っているだけでもモチベーションになりますよね」

確かにそうだ。この服を着て鏡を見たときに自分じゃないような、なんだかパワーアップしたような、そんな気持ちになって気分が高まった。そして、この服を着て偉い人に会いに行くという目標みたいなものを持つことでモチベーションにもなる気がした(全く根拠はないけどね)。

悩んだ末…

「買います。」

「買うの?」びっくりした様子の母。

「え、買った方がいいって言ったのだれ?w」

「ケチやけん、買わんのかと思った」

「買うときゃ買うんですよ。投資と思ったらハードル下がった」

「おっさんかよ」

「おばさんに言われたくない」

「なんて!?」

「冗談だよw」

うちに置いたら足の踏み場がなくなっちゃうような大きなフカフカのソファーに座って、お会計をした。ユニ○ロだと体験できない貴重な機会だ(さっきから失礼w)。

6万円も使ってしまった…と言うマイナスな気持ちではなく、これを使う機会が来るといいなぁと言うワクワクな気持ちでカードを切った。



———その日の夜、とある社長さん(数日前にお会いした方)から突然話があると言われ、Zoomで話すことになった。すると…私史上最大の案件を担当させてもらえることになったのだ…!!嘘でしょぉぉん!?

以前お会いしてお仕事をもらえそうだったけど、話が流れてしまったのだが、やっぱり担当させてもらえることになった。通話を切った後、嬉しすぎて、ベットで息子と夫と飛び跳ねた。(息子は状況を分かっていないが楽しそうだった)

こんなでかい案件をやるくらいなので、きっとまた直接お会いすることもあるだろうし、この仕事の関係で凄い人とも会う可能性も出てきた。買っといてよかったああああああとその日の夜思えるなんて、なんて不思議な出来事なんでしょう。


最近スキンケアにもハマっているんだけれど、そもそもスキンケアを始めたきっかけが、「もしかしたらいつかテレビに出るかもしれないから、今のうちに綺麗にしておこう」と言うよくわからない理由からだった(笑)

…が、顔出しはしなかったにせよ、スキンケアにどハマりし始めてから割とすぐに日テレからインタビューを受けるという奇跡が起きた。(まだ肌の状態は100%ではなかったけどw)

この出来事といい、今回の出来事といい、「形から入る」って本当に大事だと実感した。

最後に試着した時の写真を置いておきます。

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1991年生まれ沖縄・福岡・埼玉で育ったイラストレーター。2019年イラストレーターとして活動開始。2020年1月より塾講師を辞めフリーランスに。noteではSNS運用についてやイラストレーター・漫画家に役立つ情報を発信します。公式ウェブサイト▶aoikamoe.com