イラスト制作を依頼する際に伝えるべき情報まとめ
こんにちは。
フリーランスのイラストレーター蒼井アオです。
イラストレーターにお問い合わせする際に伝えるといい項目を一気にまとめてみました。
ここに書いてある内容を伝えればほぼイラストレーターが知りたい内容がカバーできます。
この記事はこんな人におすすめ
○イラストを注文したいけど、どんなことを伝えたらいいのかわからない
○どんな情報をイラストレーターが必要としているかわからない
○細かい内容がまだ決まっていないけどイラストレーターに相談したい
○イラストを注文したいけどまだ細かいことは決まっていない
とりあえず、イラストは注文する予定だけど、細かい部分がまだきまっていないという場合は、まずは、イラストレーターのスケジュールを確認することをおすすめします。
多忙なイラストレーターさんだと、2、3ヶ月後まで案件で埋まっていてすぐに納品できない方もいます。
詳細が決まっていざ注文しようと思ったらその納期では間に合わないとなったら大変ですよね。
なので、もし、あまり詳細が決まっていなくてもイラストレーターのスケジュールを把握しておくことも大切です。
ちなみに、金額については詳細が決まり次第ご相談するのが一番効率的でスムーズに契約を進めることができます。
では、詳細が大体決まったら、どんなことをイラストレーターにお伝えしたらよいのでしょうか?
イラスト制作を依頼する時に伝えるべき情報①クライアントについて
■クライアント名
イラストレーターはお見積りする際に企業の規模もきちんとチェックする方がほとんどです。
なので、企業様であれば、株式会社〇〇や、一般社団法人○○など、会社の名前もきちんと伝えていただけると助かります。
会社のウェブサイトがあれば、そのURLも貼っておくと尚良しです。
■担当者名
ご担当者の名前を書き忘れる方が多いのですが、これを入れてもらわないとメールを送るときにだれ宛に送ればいいのかわからなく困ってしまいます。
イラスト制作を依頼する時に伝えるべき情報②ご相談内容について
■使用媒体・企画名
どんなものに使用するのか、使用媒体だったり、企画の名前だったりも伝えましょう。
例えば、自動車屋さんのホームページのトップ画像で使いたい場合は、「サイトのトップ画像」と記入してください。
化粧品会社のサイトのカットイラストであれば、「サイト内に使用するカットイラスト」と記入してください。大体どんなものに使用するのかが伝われば大丈夫です!
■ターゲット
自社の製品・商品やサービスがどんなターゲット層に向けたものなのかも明記しておくと、どんなタッチで描けばいいのかある程度決められるので助かります。
「オシャレ好きな30代女性」「スポーツをしている20代後半~30代男性」など少し細かく伝えられると尚良しです!
■使用期間
イラストには「使用期間」というものが存在します。
簡単に言えば、そのイラストを使用する「契約期間」のようなものです。
そのイラストを使用する期間をここでは明記するようにしてください。
え、使用期間?半永久的に使いたいんだけど…という方もいるかもしれません。半永久的に使用するということは、そのイラストを「買い取る」ということになります。その場合は、企業様のジャンルにもよるのですが、数十万~数百万円かかることもあります。
イラストはお金を払ったから「自分のもの、自由に使える」と思われがちですが、イラストの著作権や著作人格権は製作者であるイラストレーターに既存します。無断で申告している媒体と異なる媒体で使用した場合は訴訟問題にもなることがあるので注意が必要です。使用期間を定めて更新するのは面倒ですが、コストを削減するためにはしっかりこの使用期間を定めることが大切です!
ちなみに買取りや著作権譲渡を承諾する場合は結構稀なケースになります。
駆け出しイラストレーターでよくわかっていない人や、イラストレーターを副業や趣味でやっている方であればOKする場合もあります。
ただ、プロとしてやっていない分、途中で消えたり、納期に間に合わないなどといったリスクもあります。
■使用範囲
ウェブサイトのメイン画像として注文したイラストを、広告やカードに使用できると思いますか?
答えは、NOです!ここを知らずに使ってしまう方もいるようですが、この場合は、きちんと二次使用料を支払わなければなりません。
「ウェブサイトのメイン画像」として注文した絵は基本的にはそれしか使用することができないのです。
では、広告やカードなど他の媒体で使いたい場合はどうしたら良いのでしょうか?
■二次使用の有無とその範囲
その場合は、二次使用料をお支払いすれば使用することができます。
二次使用料は契約内容にもよりますが、基本的にメインで使用するものの金額の50%となっています。
なので、例えば、ウェブサイトの顔でもあるトップ画で使用するイラストが10万円の場合は、その半分5万円で広告など他の媒体に使用することができます。
この場合、使用する媒体毎に50%かかります。なので、販促用のチラシとSNSに使用する場合は50%+50%でメインの10万円に+10万円かかるということになります。
ここで、もし予算を大幅にオーバーしてしまうようであれば、交渉次第で、少し金額を下げることも可能です。
使用期間を少し短めにする代わりに二次使用料を30%に下げたりなどできる場合もあるので、必ず相談してみてくださいね!
■サイズと点数
使用するサイズによってもイラストの単価が変わりますので、これもわかる限りお伝えすると良いでしょう。
もちろん、サイズが大きければ大きいほど高くなります。
例えば、300px × 300pxのカットイラストよりも、3500px × 5000pxサイズ(およそA3サイズ)のイラストの方が描き込みも多くなりますよね。
描き込みが多くなればなるほど金額も少し上がるということになります。
そして、イラストを何点必要かも忘れずに明記しましょう。
■色
カラーなのか、2色なのか、モノクロなのかを明記した上で、メインカラーやサブイメージなどを伝えるとより正確に再現することができます。
何かイメージするものに近い画像などあれば、それを見せてもOKです!
■納品形式
もしわかるのであれば、JPEG、PNG、PSD(Photoshopファイル)、AI(illustratorファイル)など、明記すると助かります。
通常、JPEGかPNGでの納品となることが多いです。
イラスト制作を依頼する時に伝えるべき情報③スケジュールについて
■納期
納期で伝えたいのは2つ。ラフの納期と、仕上げの納期です。
ラフというのが、線画だったり、イメージしているイラストの構図を描いたもののことを言います。
もし、急ぎであれば、その旨も伝えましょう。お急ぎ代金がかかる場合もありますが、対応してくれるイラストレーターもいます。
そして、最終納品日も書いておきましょう。
イラスト制作を依頼する時に伝えるべき情報④お支払いについて
■予算
ご予算が決まっていれば、それを伝えましょう。
もし、ご予算が決まっていなければ、Maxいくらくらい出せるのかというのを伝えるとOKです。
ご予算をお伺いして金額を調整するので、ご予算は必ず伝えなければならない項目です。
イラストを注文したことがなく、見当違いの金額を書いたら恥ずかしい
という方もいらっしゃいますが、どなたも初めは戸惑います。
気せず自分が出せる金額を伝えてみてください。
■支払い予定日
支払いは、イラストを納品してから60日以内が一般的です下(請法第2条の2)。
未納を恐れるイラストレーターもいるので、ラフが終わった時点で半分でもお支払いをすると喜びます…!
とはいえ、納品日の月末や翌月末など、会社の規定もあると思いますので、そういったものを考慮した納品日を記入していただけたらOKです。
もし、早めにお支払いできる場合は、その分少し割引などしてくれるイラストレーターもいるのでこちらも交渉してみるといいかもしれません。
イラスト制作を依頼する時に伝えるべき情報まとめ
イラストを注文する際に伝えるべき項目を一気に書いてみましたが、わかる範囲で大丈夫です。
より細かく伝えることで、よりイメージるすものに近いものを作ることができます。
もしまだ決まっていない場合はこの記事を参考にして考えて詳細が決まったら、イラストレーターにアポを取るというのが一番効率的かもしれません。
▽この記事でまとめた内容をまとめたシートです。
私の場合は、カウンセリングフォームに細かく各項目を記入する欄を設けています。
その内容を上のシートに書き写して、打ち合わせの時により細かく書き足していくようにしています。
ちなみに、イラストレーターズ通信が無料で公開しているお仕事確認書はもっとわかりやすく、細かい内容になっているので打ち合わせ時に最近は使わせてもらっています。