
【制作秘話】小野寺くんって一体どんな人なんだろう…なにが魅力なんだろう
「小野寺のキャラが読めない…」
なんだか小野寺くんが掴めなくなってしまい、漫画をこのまま描き進めることに違和感を感じ筆を置いて3週間ほど…
ううん、多分それ以前に違和感をずっと感じていた。
「一体全体、小野寺俊という奴はどういう奴なんだよ」と。
今のままだと小野寺って結局、天然ってかバカなのかなみたいな見解になりかねない。
バカではない。
バカではないんだけど、単純で裏表がなくて、好きなものには完全にストレートで回りくどいことをしない、感覚人間というか、鈍感というか…
結局、彼の良さって、「なにも繕わない、素のままで突っ走っているところ」なのかなと行き着いた。
今の時代、特にSNSの普及で、自分が一体どんな人なのか見失ってしまう人って一定数いると思うんだよね。
「ありのままの自分」でいられる人って少ないんじゃないかな。
「こうなりたい」「こうでないといけない」とか、「今の自分じゃダメだ」とか、「本当の自分」を自分自身が受け入れて愛してあげてる人ってもはやいないんではないか。
私自身、「理想の自分像」みたいなものがあって、「こういうふうに見られたい」とか「こうでありたい」とか常に思っていて、でもふとした瞬間にボロが出た時、ものすごく落ち込んだり、焦ったり。
場や人によってちょっと自分を変えてみたりで、大人になった今、「もはや私ってどんな人間で、どの私が本当の私かわからん状態」だなと気づいた。
そういった本当の自分、自分軸を持っている人、着飾らない人に私は憧れているんだろうな。だから、それを小野寺くんに投影したんだと思う。
一方で、雨宮さんは私自身を投影しているから、めちゃくちゃ掴めている笑
雨宮さんがギャルなんだけど、なんかどこかギャルになり切れていないのに気づいた人はいるだろうか。
彼女もまた、自分軸にブレがあって、何者にもなりきれていない中途半端な感じなのだ。
だからきっと、着飾らない、素のままに生きている小野寺くんのことが好きになったんだろうなと思う。
この異常なまでの鈍感さもまた彼の魅力なのだろう。
彼が成長する姿も楽しみにしていてほしいと思う。そして、ギャルで派手ではあるが臆病で、恋愛下手な雨宮さんの頑張りぶりも見守って行ってほしいと思う。
追記:サムネの小野寺くんの鼻血は次回わかります笑
今後の小野寺くんについて
実は、漫画動画はあと3〜4話ほどで一旦終わりになります。